腕のだるさ・シビレ
腕のだるさ・シビレ
首が原因のシビレ、だるさ → 首の痛み参照
胸郭出口症候群
パソコン作業が増えた時などに腕のだるさやシビレ感を伴う症状がでます。
デスクワークで首が前傾姿勢をとるような同じ姿勢が続き、首の前にある筋肉や、鎖骨や肋骨周辺の筋肉に負担をかけて、そこを通る神経を圧迫してしまった状態です。
主な症状は
- 肩、首のコリ。胸の上部の張り
- 腕の脱力感、シビレ感、冷感、むくみなど
- 顔面の発汗、吐き気、寝る体勢でのシビレ感
- 電車のつり革につかまる手が重くだるい、シビレ感
胸郭出口の場所
鎖骨、肋骨、胸骨といわれる首の付け根から胸上部と肩から脇にかけてで、そこから腕にかけての神経や血管の圧迫が起こり、だるさ・シビレ感がでます。
なりやすい人
- なで肩の方
- 肩こりがある方
- デスクワーク、パソコンワークの方
- 受話器をはさみながらの作業をする方
- 登山などで重たいリュックサックを背負った方(リュックサック症候群ともいう)
もしなってしまったら?
整体適応:○〜×
首を曲げたりした時に、腕や指先まで激痛がはしるような場合は、頸椎という首の骨の周辺の問題が考えられますので、一度整形外科の受診をお勧めします。
ただし、診断後、様子をみるような処置であれば、周辺の筋緊張や歪みの調整で改善します。
整体適応:◎〜△
「胸郭出口〜」の診断があった場合、原因となっている圧迫している不良姿勢を整体で調整することが効果的とおもわれます。
効果的なストレッチ
- あおむけになって、丸めたバスタオルを、首〜腰あたりまで背骨の下に入れる。
- そのままあおむけで両手のひらを上にして、45度くらい下に広げたまま胸郭を伸ばす。
- 首が反りすぎてつらい方は枕をおいてください。
- そのまま1〜3分ほど深呼吸をしながらリラックスします。
- 徐々に腕が暖かくなる、シビレ感が抜けていく感じがでればOK。
※パソコン作業中は両手を背中で組んで胸を反る姿勢が効果できです。それでも症状が続く場合は原因となっている姿勢からしっかり「バランス整体」していきましょう。この症状も多くの方が整体で改善されています。
頚肩腕症候群
頚椎や脳など様々な検査なども行ったが異常がみられないようなときにつけられる症状名です。原則、「○○症候群」といわれるものは、検査上、問題が見つからないケースによくつけられます。
患者さまは相当その痛みやしびれで悩まれているのですが、「様子をみましょう」となってしまうため、当院にご相談にくることになるのです。胸郭出口症候群の場合は鎖骨周辺の神経圧迫が主な原因ですが、頚肩腕症候群は主に、肩こりや頭痛・めまい、腕や手の冷えなどの症状の総称だと考えてください。
主な原因はやはり長時間のパソコンワークや手や腕を酷使するお仕事が影響しています。整体により不良姿勢の改善と首や肩の筋緊張を取り除くことが必要です。整体の適応やストレッチは上記の胸郭出口症候群のものを参考にしてください。
手根管症候群
手首(手の平側にある神経の束)に負担をかける姿勢での反復作業や、ホルモンバランスなどが関連しています。
- 手の平(特に親指〜中指)にシビレ感やいつもと違う感覚がある
- 手の平の筋肉に力が入らなかったり、萎縮がみられる(手の平の筋肉が平たくなる)など
- 手首を圧迫すると指にしびれが走るなど
症状の程度により手術もありますが、原因となる作業を休止して安静にした上で様子をみます。肩から腕の筋肉の緊張により、手首に負担がかかっているので、腕に負担のかからないような姿勢を整体で整え、特に腕の緊張を取りのぞく事で症状の改善するケースが殆どです。
肘部管症候群
肘の内側にある神経が繰り返しの作業などにより圧迫されてしまい、薬指〜小指にかけてのシビレや肘の痛みなどを伴うものです。こちらも症状の程度によって手術もありますが、肘周辺の筋肉と肩こりなどの症状を根本から改善していくと軽減するケースがほとんどです。