首の痛み
首の痛み
首の痛みといっても肩こりのような筋肉の緊張からくるものから、頚椎という首の骨の変性からくるもの、寝違えといったものまで原因は様々にあります。
ここでは、おおまかに代表的な症状を紹介します。
頚椎症・頚髄症
首の背骨である「頚椎」といわれる7つの背骨が変形してしまったり、骨棘(こつきょく)といって骨軟骨組織が増えてきて首が痛くなったり、神経が圧迫されて腕がシビレたり、運動障害が生じたりするものです。
通常、整形外科などで診察をうけて、レントゲンやMRIなどで診断をされますが、実際には投薬や首の牽引療法などのリハビリを行い、経過観察し、症状の改善を図る場合が多い事でしょう。
頚椎の変性を元に戻すことは不可能ですが、整体で首周辺の筋緊張を緩めることや、首にかかる不良姿勢の改善で、これらの症状を改善させることは可能です。もちろん、ボキッと首を動かしたりはいたしません。頚椎を触れるだけで激痛が伴う状態や、首を動かせないような状態は、整体自体禁忌とおもわれますので、医療機関での診察をお願いしております。
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎と頚椎の間にある椎間板という軟骨組織が変形し、神経を圧迫し、首や肩腕から指までの痛みやしびれ、運動障害などが生じます。また、首の後ろにある靭帯という組織が骨のようになってしまい、ヘルニアと同じような症状を生じるものもあります。
これらの症状については、整形外科などの医療機関での診断によるものですので、単に首の痛みだけでなく、シビレや運動障害などを伴うものであれば、医療機関を受診されてください。しかし、元々は、慢性的な首・肩こりを我慢したり、首や肩に負担をかける不良姿勢からくるものも少なくありませんので、整体でしっかり首肩の緊張をとって不良姿勢を改善していきましょう。
寝違え
朝起きようと思ったときに、首に激痛が走って首が動かせない状態などが寝違えにあたります。目覚めたときは首の違和感だったのが、徐々に悪化し、首から背中腕まで痛みがでてしまうケースもあります。前後左右にの首の動きが制限されたで状態で、少しでも首を動かそうとしたら激痛が走るなどの症状がでます。
元々、首の怪我や頸椎という首の骨の異常や病歴をお持ちの方は、主治医にご相談してみてください。
以下のような状況が考えられる場合は「寝違え」の可能性があります。
- 慢性的に首や肩のコリがにある方
- 長時間のパソコンやデスクワークを行っている方
- 冷房に長時間あたっている方
- 車や電車など長時間の移動を行った方
- 出張などでいつもと違う環境で寝た方
- うつ伏せで自分の腕を枕にして寝る方
- 仕事のプレッシャーや精神的なストレスが溜まっている方
- 深夜までに及ぶのお酒や食事をされた方
もし寝違えてしまったら?
首が動かせない状態で一日を過ごすのは大変なことですが、そのままで過ごすわけにもいかずパニックになり、やってしまうこととして危険な対処法は
- 自分で首や肩のマッサージを行う
- 首のストレッチやぐるぐる回す体操をする
- 首を温める(急激に発生した痛みはかえって痛みを強くする恐れがあります)
急性期(発生時より24時間以内)に、冷たいタオルや氷のうで10分くらい冷やすのがお勧めです。
多くの施術経験上、主に患部の首よりも背中や腕の緊張から「寝違え」になっているケースが多く、特に「急性期」」は痛みのある患部を触ってしまうとかえって悪化する場合がありますので、当院の整体ではつながった骨盤や背骨、腕を調整することで改善させていきます。
通常、整体後、2〜3日で症状の改善がみられるケースがほとんどですが、発生時から首や腕のしびれ、激しい痛みが強い場合などは頸椎に問題がある場合もありますので、一度整形外科などの受診をお勧めします。
ストレートネック
ストレートネックは、本来前に緩やかなカーブをしている頸椎が、まっすぐになってしまっているというものです。
背骨は、全体で前後に2回カーブをしながら、頭を骨盤までの24個の背骨で支えています。このカーブがあることで緩衝作用が働き、背骨と背骨の間の関節に負担を掛けず、私達の身体は立っていることができるのです。
しかし、近年は特にデスクワークや運動不足どによって、首や肩の筋肉の弱化や同じ姿勢での筋緊張から、ますます首の骨に負担がかかり、本来のカーブを失って真っ直ぐな背骨になってしまう事により、肩こり・頭痛・吐き気・めまい・しびれなど様々な症状が生じます。
元々筋力の少ない女性や猫背の方に多いようですが、これは病気というより、その方の特徴ととらえ、首周辺にいかに負担をかけないように、生活の中でケアをしていく必要があります。背骨は24個の骨で身体を支えていると伝えた通り、首だけに負担をかけないような姿勢を整体で骨盤からしっかり支えられるようにつくっていくことが望ましいです。